ASDのうちの子がご飯を食べない理由と対処法

発達障害

ご飯を食べない理由、やっとわかった

「食べておいしくなかったらこわいから、食べたくない」

幼稚園に通って、自分の言葉でだんだんと気持ちを表現できるようになってきた次男が、初めて理由を話してくれたときのことです。

納得しました。

次男が1歳のころから偏食に悩んできた経緯については、こちらの記事にも書いています。

白いものを好む理由:情報が少ないから安心

ASD特性のある子は、なぜか白い食べ物が受け入れられやすいんですよね~と、療育の保育士さんに聞いたことがあります。

うちの次男もそうでした。

次男が食べられる白い食べ物:ごはん、うどん、そうめん、食パン、バニラアイス、しらす。

今思うと、白いものは、だいたい味も素材そのものであったり、シンプルなものが多いです。ASD傾向の子は情報が多いと不安になるので、シンプルで情報が少ないから安心なのかもしれないなと思いました。

形状が変わると食べられない理由:いつもと違うのがこわい

「形が違っても同じだよ」と言っても、本人にとってはいつも食べているものと完全に情報が一致しません。

「形が違っておいしくなかったり、違う味や感覚がしたらどうしよう。こわい」

そんな感覚だったのかなと、今となっては想像できます。

少しずつ、食べられるものが増えてきた

白いもの以外にも、食べられるものはだんだん出てきています。

例えば白くはないですが、形状が似ているラーメン(もちろん具なしです笑)。

まだ次男は「食べるのこわいな」と言って食べたことはありませんが、次男曰く「こんどそば食べてみようかな…」とポツリと言っていました。細長い麺なら、時間をかけて本人の心の準備ができればいけそうな気がしています。

また白いご飯しか食べられなかった次男ですが、最近は冷凍の焼きおにぎりを出してみたところ、なぜか自分から食べ出して今では大好きになりました。

そこから派生して、お醤油+ごはん=おいしい、という彼の理論が成立したのか、お醤油のおもちもみたらし団子も食べられるようになり、大好きになりました。

温度へのこだわり:ぬるいと食べられない

食べ物の温度にもこだわりがあります。

大好きな焼きおにぎりやうどんでも、温度がぬるいと「冷たい」「おいしくない」「食べられない」と、途端に癇癪を起こします。

逆に、冷たいうどんを頼んだのに中途半端にぬるいと、「冷たくない」「おいしくない」と癇癪を起こします。感覚が敏感なため、温度もとても重要らしいです。

味覚がとても敏感:メーカーが違うとすぐわかる

ただ難しいのが、見た目や温度がそろっていても、味にもとても敏感なことです。

たとえば麦茶や冷凍の焼きおにぎりは、メーカーが違うとすぐにわかり、「違う!」と言って怒ります。

同じチェーンのコンビニで同じ唐揚げを買ったとしても、「今日は味が違う!」と言います。油が古かったり、たまたま揚げ時間が少し違ったのか、少しの変化で味の違いがすぐにわかってしまいます。

馴染みのチェーン店でうどんを頼んでも、10回に1回くらい「味が違う!」と言って怒り出します。

味見させてもらうと、言われてみれば少~~~しだけ出汁が濃く、苦味のようなものがあるような、ないような(笑)。一般人にはわからないというか気にもかけないレベルですが、次男にとっては、安心していつものものが食べられると思っていたのに期待を裏切られて、とても不安で不愉快なようです。

試した対処法①:目の前でおいしそうに食べる

強く勧めたりするのは、かえって逆効果です。

目の前でおいしそうに食べるのが、一番効いたかなと思います。それも一度きりではなく、何度も何度も。

そうすると、においが好きなものに出会って、相手が食べているのを見ると少し気になり、違う日にも同じものを食べているのを見ると、もしかしておいしいのかな…という気になってきます。

反対に「ねえねえこれおいしいよ!食べてみなよ!絶対大丈夫だから!」と言われると、防衛本能が働いて「絶対に嫌!!!」となるみたいです。

小児科の先生の例え話:異国の怪しい屋台

小児科の先生に言われたことで、わかりやすかったのがこれでした。

“彼の目には、食べ物をすすめてくる人たちが、こう見えていると思います。

例えるなら、どこだかわからない異国の、少し衛生面も心配になるような屋台で、あちこちから怪しい人が見たこともない食べ物を売っていて、

「コレオイシイ!タベテミテ!絶対ダイジョウブダカラ!」

としきりに言われているような感覚なんだと思います。”

…なるほど、それは怖い(笑)。

次男の気持ちがとても理解できました。

そのため、幼稚園で食べられるようになったという話をよく耳にすると思うのですが、子どもたちは大人と違って正直で、わざわざ他人に勧めたりしないので、そういうことなんだと思います。

試した対処法②:理論的に説明してあげる

少し大きくなって、こちらの言っていることがわかるようになってきてからの話にはなりますが、形状が似ているもの、色が似ているもの、食べられるものと材料がほとんど同じ組み合わせで似ているもの(次男の例だと焼きおにぎりと醤油もち)など、「これと似ているよ」とか、「これはこれと同じなんだよ」と理論的に説明してあげると、安心してくれることが多かったです。

今の次男:少しずつ、挑戦している

幼稚園の給食では食べられるものがほとんどなく、毎日山盛りの白米と牛乳だけ食べて帰ってくる次男ですが、以前と比べて食べられるものが少しずつ増えてきています。

私たちや幼稚園の周りの友達や先生を見て食べてみたり、急に「〇〇に挑戦してみる」と言ってきたり、少しずつですが変化が見られるようになりました。

今でも「挑戦するって言ったけど、やっぱりやめた」と言ったり、ぺろっとなめてみたけど「たぶんまずいからやめる」と言うのもしょっちゅうです。

ただ、彼なりに食べることと向き合っているんだなと感じます。

同じ悩みを持つ親御さんへ:きっとなんとかなります

周りの子と比べて全然食べてくれないと、不安になりますよね。

お弁当には何を入れていいのかわからないし、外食は食べられるものがある場所から選ぶのが大前提だし、旅行に行っても常に「食べられるものあるかな」「持ち込みしてもいいかな」と、心が休まる時間がないと思います。

でも、きっとなんとかなります。

食べられるものがなかったときも、食べないとおなかすいちゃうなという経験になり、じゃあなにか食べられるものないかなと子どもなりに探すかもしれません。

(ちなみに次男は、食べられるものが外食先でなくておなかがペコペコでも、一切何も食べようとはしませんでしたが笑)

でもそれも経験です。

偏った食事で体調面が心配だと思われるかと思いますが、その子自身を見て、元気に過ごしていそうなら、今は食べなくても、きっと効率的に食事から栄養を取っているのだと思います。

一般的な食事と比べなくていいと思います。

その子自身をよく観察してあげてほしいです。

そして、困っている親御さんたちも、肩の力を抜いて楽しく食事の時間を迎えていただけたらと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました