ADHDグレーゾーンの子に診断がついた日。受診を決めたきっかけと親の気持ち

発達障害

うちの長男(小学校高学年)は、ずっと「ADHDグレーゾーン」と言われてきました。

それが先日、メンタルクリニックで正式に診断を受けました。

このことを書こうか、少し迷いました。
長男のデリケートな話だから。

でも、今まさに「うちの子もグレーって言われてるけど、どうしたらいいんだろう」と悩んでいる親御さんに、ひとつの体験として届けばいいなと思って、書くことにしました。


「グレーゾーン」と言われていた頃

(グレーゾーンと言われていた頃の困りごとについては、こちらの記事に詳しく書いています→)

長男は0歳のころから、かかりつけの小児科に毎月通っています。

そこではずっと、こう言われていました。

「たぶんADHDだと思う。でも本人が困っていないから、今は診断をつける必要はないと思う」

そう、これまでは本人がそこまで困っていなかったんです。
だから私も、「そういうものか」と、見守ってきました。


本人の「困った」が増えてきた

でも最近、長男自身が困ることが増えてきました。

情緒不安定さが増してきて、まわりも「え、そんなことで?」と思うようなことで、すぐに崩れてしまう。具体的には、こんなことがありました。

  • 学校で友だち関係がうまくいかない。よかれと思って、正しいことをつい相手に言ってしまい、それが余計なお世話になって関係がこじれてしまう
  • すぐに悲しい気持ちになって、涙が勝手に出てくる
  • 待ち時間がどうしても待てない。何もしていない時間が、退屈すぎて耐えられない
  • 隣の席の子の机のまわりが散らかっていると、気になって授業に集中できない
  • 自分じゃない他の子が叱られていても、自分が叱られているみたいに怖くなる
  • 相手が悲しんでいると、自分までかわいそうになって泣けてくる
  • 話すのが苦手で、「何を言っているか分からない」とよく言われる

こうして書き出すと、長男はとても繊細で、優しすぎる子なんだなあと改めて思います。
人の気持ちを感じすぎてしまう。だからしんどい。

それに、宿題も得意・不得意の差がはっきりしてきました。
苦手なものになると、宿題なのに3時間も泣きながら向き合って、それでもほとんど進んでいない、ということもあります。
その姿を見て、「ああ、やっぱり本人はすごく大変なんだ」と感じていました。

そして本人が、ある日ぽつりと言ったんです。

「次男くんみたいに、病院に行ってみようかな」

弟が病院に通っているのを見ていたからこそ、自分から言えたのかもしれません。


受診を決めた理由

私は、それがいいと思いました。

親のアドバイスだけでは、限界があると思ったからです。

それに、正直に言うと——親である私自身、長男に対して正しい判断や対応ができているのか、ずっと不安でした。

自分たちだけで抱え込んで悩むより、専門家の力を借りる。

それが、この家族と向き合ってきて私がたどり着いた答えでした。
次男のときも、そうやって救われてきましたから。


診断がついて、ホッとしたこと

診断がついて、ホッとした部分があります。

長男の「すぐ泣く」「待てない」「集中できない」が——
甘えでもない。わがままでもない。わざとでもない。

それがはっきりしたことで、私も、そして本人も、少し楽になれた気がします。

「気持ちの問題でしょ」「頑張ればできるでしょ」じゃなかった。
本人は本人なりに、ものすごく頑張っていたんだと、ちゃんと分かった。


でも、難しいなと思うこと

一方で、難しいなと思うこともあります。

どこまでが個性で、どこからが「ちょっと頑張らないといけないライン」なのか。

その線引きが、本当に難しい。

全部「特性だから」と受け入れるのも違うし、かといって無理をさせすぎるのも違う。
このさじ加減は、これからずっと付き合っていく課題だなと感じています。


説明が苦手なのは「何もない」からじゃなかった

これからの方針として、話し方の訓練も進めていくことになりました。

ここで先生に言われて、ハッとしたことがあります。

長男が説明下手なのは、頭の中が空っぽだからじゃない。
むしろ逆で、いろいろ考えすぎて、頭の中にたくさんのことが浮かんでいる
そのたくさんの中から、部分部分だけを単語で口に出すから、聞いている側には何を言っているか分からなくなってしまうんだそうです。

主語がないまま急に話し始めるのも、同じ理由なんですね。

それを聞いて、なんだか愛おしくなりました。
頭の中は、言葉にできないくらいたくさんのことでいっぱいなんだなあ、と。

そして、これは訓練でよくなると言ってもらえました。これからゆっくり、練習していこうと思います。


これからのこと

今後の方針も、少しずつ決まってきています。

  • もうすぐ学校の個別懇談があるので、そこで学校での様子を先生から聞く
  • そのうえで、次の診察で発達検査をする
  • 話し方の訓練を進めていく
  • お薬は今のところ必要ないけれど、今後必要になれば相談に乗ってもらえる

一歩ずつ、進んでいこうと思います。

(集団が苦手な長男に家庭学習が合っていた話は、こちらの記事に書いています。)


まとめ:本人の「困った」が、ひとつのサイン

「グレーゾーン」のまま様子を見る時期も、間違いではなかったと思います。
本人が困っていなければ、それでいい。

でも、本人の「困った」が増えてきたら、それが受診を考えるタイミングなのかもしれません。

診断は、レッテルを貼るためのものじゃない。
「これは特性だから、こう対応すればいい」という地図を手に入れるためのもの。

そして、親だけで抱え込まなくていい。
専門家の力を借りることは、決して「親の負け」じゃありません。むしろ、子どものための大事な一歩だと、私は思っています。

同じように悩んでいるお父さん、お母さんに、少しでも届けばうれしいです。


うちの凸凹家族、今日もなんとかなってます。

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