「こわいけどたのしい」ASD次男の手紙と、お兄ちゃん先生のスイミング特訓

子育て

少し前に、ASDの次男(6歳)が、スイミングを怖がって大暴れした話を書きました。
(→ 関連記事:習い事をやめさせるべきか悩んだ話)

コーチのやさしい声かけで、なんとか通えるようになった次男。
今日は、その「その後」の、うれしい出来事を書かせてください。


次男からの、手紙

ある日、次男が「ママへ」と手紙をくれました。

そこには、たどたどしい字で、こう書いてありました。

「すいみんぐ こわいけど たのしいから もうちょっと やりたい」

——これを読んだとき、思わず涙が出そうになりました。

あんなに「行かない!」と逃げ回っていた次男。
その子が、自分の言葉で「もうちょっとやりたい」と書いたんです。

「こわい」と「たのしい」と「やりたい」が、全部入っている。
怖い気持ちはまだあるけど、それでも続けたいと、自分で思えた。

この小さな手紙が、私には宝物のように思えました。


「こわい」を、なんとかしてあげたい

「やりたい」という気持ちが芽生えたなら、あとは「こわい」を少しでも減らしてあげたい。

そう思ったとき、ある人が頭に浮かびました。

長男です。

長男は、水泳がとても得意。大会に出れば、毎回表彰されるくらい頑張っています。

そして、次男にとって長男は——お兄ちゃんであり、親友でもある存在。
次男は、同年代の子より、長男やその友達と遊ぶほうがいきいきしているんです。

その大好きなお兄ちゃんに泳ぎを教えてもらったら、どうだろう?
そう思って、日曜日に家族で市民プールへ、特訓に行きました。


お兄ちゃん先生の、すごい教え方

結果から言うと——大成功でした。

あんなに顔をつけるのを嫌がっていた次男が、長男のアドバイスなら、なんでも素直に聞くんです。

そして驚いたのは、長男の教え方。

長男は、自分が昔、水を怖がっていたときのことを思い出しながら、次男が無理なく練習できるように、声のかけ方まで一生懸命考えてくれました。

「いきなり潜らなくていいよ」
「ちょっとだけ顔つけてみる?」

そうやって、弟のペースに合わせて、少しずつ。

1時間も経つ頃には——
次男は、ビート板で頭を沈めて、息継ぎしながら泳ぐところまでできるようになっていました。

本当に、すごい成長です。


ふたりにとって、特別な一日

この日は、次男だけじゃなく、長男にとっても大きな一日だったと思います。

「説明が苦手」と言われることもある長男が、弟のために、こんなに丁寧に、考えて教えられた。
弟が「お兄ちゃんのおかげでできた!」と喜ぶ姿は、長男の自信にもなったはずです。

次男も、大好きなお兄ちゃんに教わって、できることが増えて、誇らしげでした。

ふたりとも、輝いていました。


「自分を見てくれる人」だと、安心できる

この特訓を通して、改めて感じたことがあります。

次男は、「自分をしっかり見てくれる相手」だと、安心するんだなと。

スイミングのコーチが、次男の「怖い」に寄り添ってくれたとき。
お兄ちゃんが、次男のペースに合わせて教えてくれたとき。

どちらも、「ちゃんと自分を見てくれている」という安心感があった。
だからこそ、怖いことにも挑戦できたんだと思います。

きっと、発達特性のある子にとって、この「安心できる相手かどうか」は、すごく大きいんですね。
スキルを教える前に、まず「この人は、自分を分かってくれる」という信頼があるかどうか。


まとめ:誰と、どう関わるかで、子どもは変わる

同じ「泳ぎを教える」でも、誰が、どんなふうに関わるかで、子どもの反応は全然違う。

次男にとっては、それが「やさしいコーチ」であり、「大好きなお兄ちゃん」でした。

怖がりだった次男が、「もうちょっとやりたい」と手紙に書けるまでになった。
その背景には、次男を安心させてくれた人たちの存在がありました。

子どもの「できた!」の裏には、いつも「安心できる関わり」がある。
そんなことを教えてもらった、家族みんなの忘れられない一日でした。

同じように、お子さんの習い事や挑戦を見守っているお父さん、お母さんに、少しでも届けばうれしいです。


うちの凸凹家族、今日もなんとかなってます。

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