次男(ASD・6歳)のWISC(発達検査)の結果で、ずっと家族みんなが引っかかっていたことがありました。先日、就学に向けた相談会に行って、その謎がやっと解けたので、今日はそのことを書いてみようと思います。
家族みんなが引っかかっていた「言語理解の低さ」
次男のWISCの結果は、視空間の力がずば抜けて高い一方で、言語理解がとても低いというものでした。得意と苦手の差が大きい、典型的な凸凹のある結果です。
【次男のWISC結果の記事はこちら】
ただ、正直にいうと、私も夫も、祖父母たちも、この「言語理解が低い」という結果に、ずっと納得がいっていませんでした。次男は、心を許した身近な人が相手だと、こちらが「そんな言葉、どこで覚えたの?」と驚かされるくらい豊富な語彙で、大人と対等に話をします。とても「言語理解が低い」子には見えなかったんです。
就学相談会で、専門の相談員さんに聞いてみた
先日、就学に向けた相談会に行く機会がありました。子育てや発達に関する相談、自立支援や居場所づくりを行っている、自治体の相談機関です。こうした施設は自治体によって呼び方が違い、青少年センターや青少年指導センター、子ども・若者相談室などと呼ばれることが多いようです。
相談支援専門員の方にも、療育先の先生方にも、これまで「通常級で大丈夫だと思う」と言われてきたので、今回は念のため、くらいの気持ちで参加しました。ところが実際に相談してみると、自分は次男のことをまだ正しく理解しきれていなかったのだと気づかされ、簡単に「通常級で決まり」とは言えないなと感じる時間になりました。
そこで、WISCの結果を見せながら、ずっと引っかかっていた「言語理解の低さ」への違和感を相談員さんに伝えてみました。心を許した相手にはこんなに言葉を知っているのに、この結果はおかしいのではないか、と。
「使える相手」と「使えない相手」がいる、という視点
相談員さんの答えは、私にとって目からうろこでした。「それでもこの結果が出るということは、言葉は知っていて、本来はきちんと正しく使うこともできる。心を許した相手には、その言葉がちゃんと出てくる。でも、そうじゃない相手には、どう話したらいいのか分からず、言葉が出てこない。つまり、コミュニケーションの部分で、本人はやはり苦労しているということが分かるんです」
あ、なるほど…と、そこでやっと腑に落ちました。次男の「言語理解の低さ」は、言葉そのものを知らないという意味ではなく、「知っている言葉を、相手や場面によって取り出せない」という意味だったんです。
友達の名前を呼べない理由が、やっと分かった
この話を聞いて、次男がずっと友達を遊びに誘えなかったり、友達の名前を呼べなかったりすることの理由が、すとんと繋がりました。次男にとって「友達」という概念は少し独特で、心を許した子でないと名前で呼べないところがあります。
【友達の概念に関する記事はこちら】
これまでは、人への興味が薄いのかな、名前を覚えるのが苦手なのかなと思っていました。でも本当は、言葉を知らないわけでも、興味がないわけでもなく、「どんな風に声をかけたらいいのか分からなくて、言葉が出てこない」だけだったんです。使い方が分からなくて、自信が持てない。だから、遊ぼうの一言が出せない。そう考えると、次男の困りごとの見え方が、大きく変わりました。
相談員さんに教えてもらった、これからの関わり方
相談員さんからは、具体的なアドバイスももらいました。シチュエーションごとに、「こういう時は、このくらいの声の大きさで、こんな風に声をかけるといいよ」と、大人が具体的に関わって教えてあげること。そうやって成功体験を積み重ねていくことが、自信につながるそうです。
また、見通しが立たないことへの不安が強い次男のために、入学前から通学班を見に行ったり、後ろについて歩く練習をしたりすること。学校で起こりうることは、良いことだけでなく、いやなことも含めて前もって伝えておくといいとも教えてもらいました。どれも、すぐに実践してみたいと思えるヒントでした。
まとめ
数値だけを見ていたら、「言葉が苦手な子」で片付けてしまっていたかもしれません。でも、その裏には「知っているのに、取り出せない」という次男なりの苦労がありました。専門家に聞いてみることで、家族だけでは気づけなかった本当の理由に、やっとたどり着けた気がします。
同じように、WISCの結果に違和感を持っている方や、お子さんが友達をうまく誘えずに悩んでいる方に、少しでも届けばうれしいです。
うちの凸凹家族、今日もなんとかなってます。


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