夫(ADHD・ASD併存)は、長年、慢性的な寝不足を抱えています。「睡眠障害なのでは」と何年も疑ってきたのですが、2年前にやっと検査を受けて、その正体が分かりました。今日は、そのことを書いてみようと思います。
中学の頃からの、夜更かし癖
さかのぼると、夫の夜更かし癖は中学生の頃から始まっていたそうです。パソコンゲームにはまって、毎晩夜中の2時、3時までやり続けてしまい、授業中は眠くて仕方がない。先生に「こんなに寝るやつは病気か、よほど怠けているかのどっちかだ」と言われるほどだったと聞きました。大学生の頃は毎晩のように先輩や仲間と飲みに出かけ、社会人になってからも、好きなアーティストの曲を片っ端から調べたり。夜更かしのスタイルは変わっても、癖そのものはずっと続いていたようです。
「没頭すると止まらない」-歴史や背景まで調べ尽くす
夫は、洋服や靴、眼鏡、音楽など、何かにはまると、デザインだけでなく、その歴史や背景まで知りたくなるタイプです。少し調べるつもりが、いつの間にか深くまで調べてしまい、時間が過ぎていく。平日の夜、仕事から帰って食事をしながらスマホでその時気になっていることを調べ始め、食事が終わってもソファに座って検索を続け、いつの間にか寝落ちして、気づくと夜中の3時。そこからシャワーを浴びてベッドに入るのが4時。7時に起きて「眠たい…」と言いながら仕事に行く。そんな生活からなかなか抜け出せませんでした。
一瞬で落ちる、深い睡魔
仕事の日も、接客業なのにお客さんの前でふっと一瞬眠ってしまったり、会議中に居眠りして怒られることが何度もありました。私とのデート中も同じです。しかも、その睡魔が襲ってくるのが一瞬で、ものすごい強さらしく、抗えないそうです。さっきまで楽しく話していたじゃん、と思うくらいのタイミングでがくっと寝てしまい、起こしてもなかなか起きません。まるでスイッチを落としたかのように、一瞬で深い眠りにつくんです。
残念なことや嫌なことがあって思い通りにいかなかったとき、気持ちが切り替えられなかったり、怒りが溢れて止まらなかったりしたときも、必ずと言っていいほど、ぱったりと寝てしまいます。この様子を見て、私は長年「睡眠障害なのでは」と疑っていました。
2年前、やっと受けた検査で分かったこと
睡眠障害を疑いながらも、検査を受けるには入院が必須だったため、長年踏み出せませんでした。2年前、夫がうつで仕事を休職したタイミングで、「今だ」と思い、検査を受けることにしました。
受けたのは、一泊入院してのPSG(終夜睡眠ポリグラフィー)検査です。呼吸状態、いびき、酸素飽和度、脈拍、脳波、眼球やあごの筋電図などを取りながら行う検査で、睡眠時の呼吸状態や睡眠の質が詳しく分かります。結果、夫は睡眠障害ではなく、長年蓄積された「慢性的な寝不足」だと分かりました。
もし同じように、日中の強い眠気や、感情が乱れると眠ってしまうような様子が気になる方がいたら、自己判断で済ませず、一度専門の医療機関に相談してみてほしいと思います。
「毎日同じ時間に寝て起きる」ことの大切さ
夫は自分では「毎日合計6時間は寝てるし、休日は遅くまで寝だめしてるから大丈夫」と思っていたようです。でも、睡眠は毎日同じ時間に寝始めて、同じ時間に起きることがとても大切なのだそうです。ある日は21時に寝て、次の日は12時に寝る、というのはよくないし、まとめて睡眠をとる「寝だめ」もよくないと教わりました。
没頭してしまうASDの特性と、次々に気になることが出てくるADHDの特性、両方を持つ夫は、普通の人より物事に熱中しやすく、執着もしやすいタイプです。そのため、「ここまでにしておこう」と途中でやめる判断をすることがとても苦手で、自分のスイッチが切れるまで、やめられないんです。
1年かけて変えた生活、そして戻ってしまった半年
このことを知ってから、生活を変えなければと、子どもたちの生活リズムに合わせて、しばらく21時就寝・6時半起床を続けました。1年ほど続けたところ、あくまで私が感じる個人的な感想ですが、睡眠不足でふらふらしていた時期に比べて、夫のメンタルが少し安定してきたように感じました。規則正しい睡眠の大切さを、身をもって実感した出来事でした。
それから半年。自分の趣味でもある植物の業界に転職した夫は、仕事にとてもやりがいを感じ、植物に関する知識をつけたい、知りたいという欲求が抑えられなくなっています。そうなると、また同じことの繰り返しです。仕事以外の時間は四六時中植物の情報を集め、没頭し、睡眠は二の次に。毎朝ふらふらしながら「今日こそは早く寝る」と言うのですが、夜になると変わらない生活。また検索を始め、私が何を言ってもやめず、今日も一人ソファで寝落ちしています。
没頭すると、なかなか自分でやめられない。周りの言うことも聞こえなくなる。一度うまくいったからといって油断すると、特性はやはり簡単に元に戻ってしまうのだと実感しました。もう一度、夫と真剣に生活を改める話し合いをしようと思っています。
まとめ
「寝不足くらい、みんなあることでは」と思われるかもしれません。でも、特性ゆえに「やめられない」という部分まで含めて理解しないと、本人の意志の問題だと片付けてしまいそうになります。規則正しい睡眠がもたらす効果を実感した今、また同じ課題に向き合っているところです。
同じように、パートナーの夜更かしや寝不足に悩んでいる方に、届けばうれしいです。
うちの凸凹家族、今日もなんとかなってます。


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