発達障害を知る漫画2選。「君と宇宙を歩くために」「Artiste」で感じたこと

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発達障害のことを知る観点で、読んでとても良かった漫画が2冊あります。「君と宇宙を歩くために」と「Artiste(アルティスト)」です。今日は、この2冊から感じたことを書いてみようと思います。

診断名は出てこないけれど

どちらの作品も、「発達障害」という言葉は出てきません。それでも読み進めていくと、この世界でいわゆる「普通」ではなく、生きづらさを抱えた人たちの話なんだろうな、と自然に感じられます。次男(ASD・6歳)や長男(ADHD)と暮らす中で見てきた景色と、重なる部分がたくさんありました。

「君と宇宙を歩くために」-真反対な二人が、心を通わせるまで

1冊目は「君と宇宙を歩くために」。勉強もバイトも、簡単なことすら続かず、サボっているわけでもないのに、なぜ周りのようにうまくできないのか分からず悶々としていたヤンキー高校生の小林。そして転校生の宇野は、マルチタスクができなかったり、たくさん話しかけられると責められているように感じて硬直してしまったり、声のボリュームやトーンなど、その場の空気が分からなかったりする、いわゆる「空気の読めない人」です。おそらくASDなのだろうと感じさせる描かれ方をしています。

気になる方は、こちらから見てみてください。

性格は真反対な二人ですが、お互いのことを知るうちに通じるものがあり、少しずつ心を通わせていきます。宇野は、自分が人と違うということに気づいていて、周りの心無い言葉に傷つけられることも多いのですが、それでも自分の苦手なことに諦めず、どうしたらできるようになるのか、どうしたら自分の特性と付き合っていけるのかを考え、前向きに行動していきます。その姿勢に、周りの人たちも次第に心を動かされていくんです。

程度や状況は違っても、恥ずかしくて他人には知られたくない苦手なことや悩みは、誰しも一つは持っていると思います。宇野の周りの人間が、宇野を見て次第に変わっていく姿を見ていると、宇野のようにどんなに頑張ってもできないことがあるもどかしさや辛さ、生きづらさを抱えた人がいるのだと理解することで、その人たちが困っているときに手を差し伸べられる人間でありたいと、そう思わされました。

「Artiste(アルティスト)」-才能と苦手さは、紙一重

2冊目は「Artiste(アルティスト)」。主人公は、幼い頃から嗅覚と味覚がとても優れている一方で、他のことはほとんど何もできず、性格もとても臆病です。そのせいで、幼少期から人間関係にとても苦労してきました。本当は料理の才能があるのに、おどおどした性格と、他人とうまく意思疎通が取れないことから行動を理解されず、皿洗い係として働かされていました。

こちらも気になる方は、こちらから見てみてください。

けれど、彼の才能に気づいた人が現れ、彼への見方を変えたことで、彼自身も次第に周りに心を開き、交流が生まれていきます。この作品には主人公以外にも、様々な「アーティストの卵」が登場します。何か一つのことに打ち込める能力というのは、発達の面で良くも悪くも紙一重なのだと感じさせられます。臨機応変であることが苦手だったり、個別具体的な指示をもらわないと対応できなかったりする人物も出てきますが、周りの支援さえあれば、彼らは水を得た魚のように輝きだすんです。

2冊が教えてくれたこと

他人から見て簡単だと思えることでも、人によって困難さは異なります。努力不足でも、怠けているわけでもない。どんなに努力してもできないこと、苦手なことが、それぞれにあるのだということを、この2冊は教えてくれました。少しのサポートがあれば救われ、輝ける人たちがいるのだということも。

【「もしかして私もASD傾向?」の記事はこちら

そして、自分自身にも大なり小なり、そういった部分があるのではないかとも思わされました。できないこと、苦手なことを知られるのは、正直恥ずかしいものです。けれど、もしかしたら少し誰かに助けを求めるだけで、生きることが楽になることがあるかもしれない。この2冊は、そう思わせてくれる作品でした。どちらもまだ未完で、これからの展開がとても楽しみです。

まとめ

診断名がなくても、生きづらさを描いた物語は、当事者にとっても、その周りにいる人にとっても、たくさんの気づきをくれます。次男や長男を育てる中で出会ったこの2冊を、同じように発達障害や生きづらさについて知りたいと思っている方に、届けられたらうれしいです。

同じように悩む方に届けばうれしいです。

うちの凸凹家族、今日もなんとかなってます。

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