次男(ASD・6歳)の発達検査の結果を聞きに行った帰り道、ふと自分の子どもの頃を振り返る瞬間がありました。「あれ、これって私も、当てはまるんじゃないか」。今日はそんな話を書いてみようと思います。
幼稚園のかごに隠れて、給食を食べていた記憶
思い出してみると、私は昔から、人前で話すのがとても苦手でした。幼稚園の年少の頃は、先生の隣にある給食の食器を片付けるかごに隠れるようにして、こっそり給食を食べていたことを覚えています。人に見られながら食べることが、どうしても苦手だったんです。
小学校、中学校に上がってからも、授業中という環境そのものに緊張してしまい、集中できていないことがよくありました。当時は「引っ込み思案な性格なんだな」くらいにしか思っていませんでしたが、今の次男を見ていると、あの頃の自分と重なる部分が、たしかにあるように感じます。
大きなオフィスで、消えてしまいたくなる
今の職場は、フロアに100人以上がいる大きな会社です。出社の日の朝はいつも憂鬱で、隅っこでひっそり仕事をしたいのに、席がフリーアドレス制のため、隣に誰が来るかは行ってみないと分かりません。それだけで、朝からずっと不安がつきまといます。
何より苦手なのが、静かなオフィスでの電話対応です。誰かに自分の対応を聞かれているんじゃないか、間違えてはいけない、というプレッシャーで頭がいっぱいになってしまいます。人が嫌いなわけではないのに、とにかく誰にも気づかれたくない、目立ちたくない。恥ずかしくて、消えてしまいたいような感覚になることもあります。
特に会議の前は、明らかに呼吸が浅くなって、鼓動が速くなります。会議が始まってからも、その場から逃げ出したくなるような感覚になり、その場にいることだけで精いっぱいで、話の内容が頭に入ってこないこともあります。
最近では、在宅勤務の日でさえ、次の出社日のことを考えると不安で動悸が止まらなくなってきました。さすがにこれはおかしいと思い、通院先の主治医にすべて話すことにしました。
「場面緘黙」「不安症」、そして「ASD傾向」
先生に今の症状を伝えたところ、不安をやわらげる頓服とは別に、毎日服用して2ヶ月ほどかけてゆるやかに効果が出てくるタイプの薬を処方してもらいました。そのうえで、幼稚園や学校時代の記憶も話してみると、先生からは「場面緘黙」や「不安症」のたぐいだろうというお話がありました。
そして私自身から「もしかして私にも発達特性があるのではないか」と相談してみたところ、「ASD傾向があるかもしれませんね。ご希望があれば検査もできますよ」と言っていただきました。次男の検査結果と向き合う中で気づいた自分自身のこと、今度きちんと検査を受けてみようと思っています。
ちなみに、この不安や気分の落ち込みは更年期の影響もあるのかと聞いてみたところ、「更年期ではないと思います」とのことでした。正直、これで一つ心配が減りました。
※ここに書いているのはあくまでわが家の体験です。同じような症状に心当たりのある方は、自己判断せず、まずは専門医にご相談くださいね。
「5人以上になると、しゃべれなくなる」ということ
思えば幼稚園の頃も、みんなの前で声を出して話すことができませんでした。そしてそれは、学生時代も、大人になった今も、実はあまり変わっていません。少人数なら話せるのに、5人以上になると、途端にしゃべれなくなってしまうんです。
何を話したらいいんだろう、と考えすぎてしまって、結局黙ってしまう。そして「自分の話すことなんて、つまらないことしかない」「自分はなんてだめなんだろう」というところまで、気持ちが落ち込んでしまいます。心を許した一部の人とはいくらでもおしゃべりできるのに、この差はいったい何なんだろう。ずっとそれが苦しくて、理由が分からずにいました。
もしかしたらその理由が、発達特性にあるのかもしれない。そう思ったとき、原因を知りたい気持ちと同じくらい、「怠けているからでも、だめでつまらない人間だからでもなく、しゃべれないことにはちゃんと理由があるんだ」と、どこかで認めて安心したい気持ちがあったのだと思います。
子どもの発達検査がきっかけで、自分に気づく
次男の発達検査に付き添う中で、自分自身のことに気づく。これは、思っていたよりもよくあることなのかもしれません。子どもの特性と向き合うために調べたり学んだりしていくうちに、「あれ、これ私にも当てはまるかも」と気づく瞬間が、きっと私だけではないはずです。
今回は、検査を受ける前の「気づいた段階」の記録として書きました。検査を受けたら、またその結果をご報告しようと思います。
同じように「もしかして自分も」と感じている方に、届けばうれしいです。
うちの凸凹家族、今日もなんとかなってます。

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