「かってもまけてもいいんだよ」という絵本に出会って、わが家のゲームの時間が大きく変わりました。勝ち負けに強くこだわる次男(ASD・6歳)との日々を、今日は書いてみようと思います。
絵本は、私にとってずっと大切なもの
私自身、幼い頃に母がよく絵本を読み聞かせてくれていました。絵本の中の出来事や言葉に心を打たれたり、人生で困ったときにふと思い出して勇気づけられたりした経験が、何度もあります。他人の人生を疑似体験できたり、物事を少し離れたところから見られるようになったり。絵本は、子どもの成長にとても大切なものだと感じています。
だから、親になった今、月に2回は必ず図書館で絵本を借りる習慣を続けています。その中で出会った1冊が、「かってもまけてもいいんだよ」でした。
絵本選びは、いくつかの方法を組み合わせています。そのときの困りごとを解決してくれそうな絵本を、あらかじめ調べて探すこともあれば、図書館で実際にページをめくってみて、挿絵の好みや読みやすさ、くすっと笑えたり心が救われたりする内容かどうかで選ぶこともあります。子どもがそのとき興味を持っていることを、さらに深掘りしてくれるような絵本を探すことも大事にしています。
勝負事のたびに、収拾がつかなくなっていた日々
次男は、ゲームなどの勝負事になると「絶対勝ちたい、負けたくない」という気持ちがとても強い子です。長男や友達に負けるたびに、強く怒ったり、悔しくて泣いたりすることが度々ありました。
長男はHSP傾向もあって、人の感情にとても敏感です。次男が怒っているのを見ると、「怒ってるから、こっちも悲しくなってきた…もうやりたくない…」と言って泣いてしまう。次男は怒り、長男は泣き、何のためにゲームで遊んでいるのか分からなくなるくらい、収拾がつかなくなることがよくありました。そのたびに、二人の機嫌を直すのに私が必死になる。そんな繰り返しでした。
絵本が教えてくれた、「楽しむため」という目的
この絵本を読んでから、次男は「ゲームは楽しむことが目的なんだ」ということを知ったようでした。それからというもの、次男の口から「勝っても負けてもいいもんね」「勝っても負けても楽しいもんね」「負けちゃった〜、でも楽しいね〜、またやろ〜」という言葉が出てくるようになったんです。
気になる方は、こちらから見てみてください。
すんなりとはいかなかった。ちょっとした工夫
とはいえ、絵本を読んだからといって、最初からすんなり気持ちを切り替えられるようになったわけではありません。次男の場合、感情が一度乱れてしまうと、何を言っても耳に入らないところがあります。
そこで、ゲームを始める前に「勝っても負けてもいいもんね」と、絵本の話をちらっとしておくようにしました。事前に、感情が乱れる前の落ち着いた状態で伝えておくと、本人の気持ちにもすとんと落ちやすいようで、勝負事で感情が乱れることがとても少なくなりました。
「困ってから言う」のではなく、「困る前に、心の準備をしておく」。これは次男に限らず、見通しを立てるのが苦手な子には共通して効果があるやり方かもしれません。
この絵本のテーマは、実はゲームの勝ち負けだけの話ではありません。うまくいかないときに、イライラしないでやっていく方法を教えてくれる本なんです。だから今は、ゲーム以外の場面でも、ことあるごとに次男に伝えるようにしています。「うまくいかなくても、すねたり泣いたり怒ったりして諦めるんじゃなくて、楽しんで、できなくてもやり直せばいいんだよ」と。勝負事に限らず、日々のいろいろな「うまくいかないこと」に、少しずつこの考え方が広がっていってくれたらいいなと思っています。
あわせて読みたい、おすすめの絵本
感情との付き合い方を教えてくれる絵本は、他にも家にいくつかあります。中でも「おこりたくなったらやってみて!」と「きみのこころをつよくするえほん」は、わが家でよく開くお気に入りです。怒りやイライラとの付き合い方を、子ども自身が自分の言葉で扱えるようになるヒントが詰まっていて、あわせて読むとより効果を感じられると思います。
まとめ
1冊の絵本が、勝負事のたびに荒れていたわが家の時間を、少しずつ「楽しむための時間」に変えてくれました。同じように、勝ち負けへのこだわりでお子さんが荒れてしまうことに悩んでいる方がいたら、絵本という力を借りてみるのも、ひとつの方法かもしれません。
同じように悩む方に届けばうれしいです。
うちの凸凹家族、今日もなんとかなってます。


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