以前「③はまた今度」と書いていた、うちの子たちの癇癪の話。今日はその続きです。実は次男(ASD)と長男(ADHD)、同じ「癇癪」と言っても、中身は全然違うものでした。
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次男(ASD)-環境が変わってから、見通しを伝えると受け入れられるようになった
次男の癇癪は、私がフルタイムの仕事を辞めて、預かり保育がなくなって生活にゆとりができてから、かなり変わったと思います。想定外の予定変更も、「なぜそうなるのか」「変わったらどうなるのか」を理由も含めて伝えると、受け入れられるようになりました。
幼稚園への行き渋りは今もありますが、「今日は幼稚園でこんな楽しみがあるよ」と伝えると、しぶしぶながらも受け入れて通えるようになりました。見通しが立つかどうかが、次男にとってはとても大きいみたいです。
それでも癇癪が起きるのは、ゲームでうまくいかなかったとき、兄からのあたりがきつかったとき、あとは理由がよく分からないとき。ゼロにはなっていませんが、頻度も強さもだいぶ落ち着いてきた感覚があります。
長男(ADHD)-今も進行形の”パニック”
一方、長男は今も進行形です。長男の場合は癇癪というより、パニックに近いと感じています。感情の上下が激しくて、特に悲しい方向にベクトルが向くと、我慢したいのに涙があふれてきて止められなくなるようです。
今月頭に長男のWISC検査を受けたのですが、そのときのことです。事前検査として自宅でやってきてくださいと配られた記述式の問題がありました。文章の一部が空欄になっていて、そこに自分が思うことを書き込む問題です。「お母さんはもっと〇〇〇〇だったらいいのに」というような文章の〇〇〇〇の部分を、自分で考えて埋めていく形式で、それが30問近くありました。
用紙を開いた瞬間から、長男の中で絶望が始まりました。「嫌だ」「やりたくない」「できない」「難しい」「辛い」「やめたい」。いろんな「嫌だ」が次々に出てきて、パニックのようになってしまいました。最初の5問くらいは私の説明を聞きながら頑張って取り組んでいたのですが、涙が出始めてからは止まらなくなり、嗚咽するほど泣いてしまいました。
本来は自分で読んで自分で記述する問題でしたが、とてもできそうになかったので、私が文章を読み上げて質問をしながら代筆をして、なんとか回答しました。パニックになって大泣きしているとき、長男はこちらの言うこともほとんど聞こえていない様子で、悲しみに完全に支配されているように見えました。こういうことは、学校ではあまり起こらないそうです。
「場所を変える」ことが、驚くほど効いた
そのときは、落ち着いた静かな場所へ連れて行って、ゆっくり落ち着いた口調で代替案(問題文は私が読み上げて代筆もすること)を出したら、受け入れてくれました。場所を変えることは、本当に有効だと感じています。
これは以前、小児科の先生からも提案されたことがありました。嫌なことが起こった場所にい続けると、その気持ちを引きずったままになってしまう。でも場所を変えると、「嫌な場所とは違うところ」という認識に変わるので、話を聞いてもらいやすくなる、と教えてもらったのですが、実際そのとおりでした。
それと、パニックのさなかにいくら一生懸命話しかけても、本人にはまったく届いていません。まずは場所を移動して少し落ち着かせてから、ゆっくり落ち着いて話しかけるのが効果的だと感じています。
とはいえ、「クールダウン専用の個室を家に作る」のはハードルが高いですよね。うちで役立っているのは、折りたたみ式のパーテーションです。普段は畳んでしまっておけて、必要なときだけ広げれば、それだけで即席の「安心基地」ができます。専用の部屋を用意しなくても、その場でパッと区切れるのがありがたいところです。気になる方はこちら
「弱い」「根性がない」と言われて、ずっと感じてきたこと
これまで、周りから「根性がないのか」「我慢できないのは弱い」と散々言われてきました。「空手や武術を習わせたら」と提案されたこともありますし、直接、次男に「弱い」と言ってきた人もいました。
でも、これは根性の問題ではありません。本人に合っていない方法で、性格を変えさせようとするようなことは、絶対にやってはいけないと感じています。だって本人は、自分の行動をやめたくてもやめられない。人前でこんなふうになりたくないのに、なってしまう。人に馬鹿にされたくないのに、できない自分が嫌だと自覚して、辛い思いをしているからです。
そもそも、WISC検査を受けたいと言い出したのは長男自身でした。「悩んでいるから受けたい」と、本人が言ったのです。自分を変えたいと行動している人は、弱くなんかないと思います。
だから、はたから見て「そんなことで泣くの?」「そんなの大したことないじゃん」と思っても、どうかその言葉や態度を、本人にぶつけないでほしいのです。本人は今、自分自身と戦っている最中かもしれません。
まとめ
同じ「癇癪」でも、次男は環境調整と見通しでかなり落ち着いてきましたが、長男は今も進行形で、涙が止められないパニックと向き合っています。どちらも、本人の努力不足でも、親のしつけ不足でもありません。
次男がWISC検査を受けたときのことはこちらの記事にも書きましたが、うちは長男も同じように検査を受けて、自分と向き合おうとしています。「うちの子だけ大げさなのかな」と感じている方に、そんなことはないよ、と伝われば嬉しいです。
うちの凸凹家族、今日もなんとかなってます。


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