「学校、行きたくない」
長男がそう言い出したのは、小学校高学年になってからでした。
それまでも、気になることはありました。
落ち着きがない。
待ち時間が待てない。
気分の浮き沈みが激しい。
感受性が強くて繊細で、些細なことで泣いてしまう。
6歳頃からそういう様子が見られていたので、かかりつけの小児科の先生に相談したこともありました。
でも、先生はこう言いました。
「今は本人や周りが困っていないので、診断は必要ないのではないかと思います」
私もそうだなと思って、診断はあえて避けてきました。
でも、小学校高学年になって、状況が変わりました。
今日は、子供本人に発達障害を伝えるタイミングと伝え方について書きます。
6歳頃から気になっていた長男
長男は、6歳頃からADHD傾向があるように見えていました。
気になっていたこと
- 落ち着きがない
- 待ち時間が待てない
- 気分の浮き沈みが激しい
- 感受性が強くて繊細
- 些細なことで泣いてしまう
かかりつけの小児科の先生に相談したところ、「今は本人や周りが困っていないので、診断は必要ないのではないか」と言われました。
医師も私も、おそらくADHDだろうなとは感じていました。
でも、診断はあえて避けてきました。
なぜ診断を避けていたのか
① 本人が困っていなかった
当時は、長男自身が「困っている」とは言っていませんでした。
診断がなくても、なんとかやれていた。
② レッテルを貼りたくなかった
「発達障害」という診断がつくことで、長男に対する周りの見方が変わってしまうのが怖かった。
③ 伝えるタイミングを計っていた
子供がまだ幼いうちは、説明しても自分自身のことや発達特性のことを理解できないだろうと思っていました。
誤って理解されて、マイナスに働いて自信を持てなくなっても嫌だった。
成長して、きちんと説明を理解できる年齢になるまで待とうと思っていました。
小学校高学年で変わってきた
小学校高学年になって、少しずつ困りごとが出てくるようになりました。
友達関係
- ついよけいなことを言ってしまう
- 空気が読めないことがある
- 友達との関係がうまくいかないことが増えてきた
勉強
- 集中が続かない
- 忘れ物が増えてきた
- 提出物が出せないことがある
そして、「学校に行きたくない」という言葉が出るようになりました。
伝えることを決めた
「このままではいけない」
そう思いました。
長男が困っている。
でも、自分がなぜ困っているのか、分からない状態にいる。
自分の特性を知ることで、少し楽になれるかもしれない。
そう思って、長男に話すことを決めました。
どうやって伝えたか
① 隠さずに誠実に話す
発達障害かもしれないということを隠して病院に連れていくのではなく、本人にきちんと説明して、理解してもらい、安心と納得をしてもらってから、病院に行くかどうかの判断をしてもらいたかった。
だから、まずこういうことを伝えました。
- 発達障害とはどういうものなのか
- 障害と名前がついているけど病気ではなく、性格の濃さのことで、普通の人より性格が濃い人のことだということ
- パパや弟も発達障害を持っていて、困りごとを解決するために病院や療育に通っていること
「あなただけじゃない。家族も同じなんだよ」という安心感を先に伝えてから、クリニックに行くかどうかを本人に決めてもらいました。
② ASDとADHDの特徴・困りごと・いい面を伝えた
ADHDとASD、それぞれどういう特徴があって、どういう困りごとがあるかを伝えました。
ADHDは、注意力が散漫になったり忘れ物が多くなったりする困りごとがある。でも、好きなことへの集中力がすごかったり、アイデアが豊かだったり、行動力があったりする。
ASDは、空気を読むことが苦手だったり、こだわりが強かったりする困りごとがある。でも、正直で嘘がつけなかったり、一つのことを深く追求できたり、ルールをきちんと守れたりする。
「ASDやADHDであることはとてもいい面もあって、環境が整えばとても素晴らしい特徴になるんだよ。」
だから、上手に生かしたらとても素晴らしい才能なんだよ、と伝えました。
③ 困っている理由を説明した
「でも、環境が整わないと大変な面も多くあるんだよ。」
「注意力が散漫になって忘れ物が多くなるとか、友達についよけいなことを言ってしまうとか。」
「だから今、大変な思いをしているんだと思うんだ。」
「あなたが悪いんじゃない。脳の特性なんだ」と伝えました。
④ あなたにも傾向があると話した
「一番近くで見ているママは、あなたにもADHDの傾向があるように思うよ。」
「診断ではないけど、そう感じている。」
決めつけず、「ママはそう思う」という言い方にしました。
⑤ クリニックに行くことを提案した
「その大変な思いを少しでも軽くできるかもしれないから、もししんどいなって思ったら、一度クリニックに通ってみない?」
強制ではなく、提案という形にしました。
長男の反応
少しだけ考えて、長男はこう言いました。
「行く。だって困ってるもん。」
泣きそうになりました。
小学校高学年で、自分が困っていることを認めて、助けを求める一歩を踏み出した。
それってすごく勇気がいることだと思う。
長男、えらい。本当にえらい。
伝えるときに大切にしたこと
① 安心感を先に伝える
「あなただけじゃない。家族も同じなんだよ」
まず安心させてから、話を進める。
② マイナスだけじゃないと伝える
「発達障害 = ダメ」ではない。
環境が整えば、素晴らしい特徴になる。
そのことを最初に伝えることが大切だと思います。
③ 「あなたが悪いんじゃない」と伝える
脳の特性だから、本人のせいじゃない。
そのことをきちんと伝えました。
④ 強制しない
クリニックに行くかどうかは、本人に決めてもらいました。
「行ってみない?」という提案にとどめました。
伝えるタイミングはいつがいい?
私が思う答えは、「本人が困り始めたとき」 です。
幼いうちは、発達特性のことを説明しても理解できない。
誤って理解されて、自信を失ってしまう可能性もある。
でも、本人が「困っている」と感じ始めたとき、自分の特性を知ることで「なぜ自分はこうなんだろう」という疑問の答えが見つかります。
「自分はダメなんだ」ではなく、「脳の特性なんだ」と思えるようになれば、自己肯定感も守られます。
同じように悩んでいる人へ
子供に発達障害を伝えるタイミングと伝え方、悩みますよね。
私も長い間、悩んでいました。
でも、伝えてよかったと思っています。
安心感を先に伝える。
マイナスだけじゃないと伝える。
「あなたが悪いんじゃない」と伝える。
強制しない。
子供は、自分がなぜ困っているのかを知ることで、少し楽になれます。
一緒に、前に進みましょう。
まとめ
6歳頃からADHD傾向があった長男。
診断は避けてきたけど、小学校高学年で困りごとが出てきた。
学校に行きたくないと言い出した。
だから、発達障害のことを誠実に話した。
- 安心感を先に伝えた
- ASDとADHDの特徴・困りごと・いい面を伝えた
- 「あなたが悪いんじゃない」と伝えた
- 強制せず、提案した
長男は「行く。だって困ってるもん」と言った。
子供に発達障害を伝えるタイミングは、本人が困り始めたとき。
同じように悩んでいる人へ。
一緒に、前に進みましょう。

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