変わった人だと思っていた夫が、大人になって発達障害と診断されるまで

「あれ?また忘れてる」

夫は、忘れ物が異常に多い人でした。

時間管理もできない。

マルチタスクも苦手。

でも、好きなことには異常なほど没頭する。

「変わった人だな」

そう思っていました。

でも、それが「発達障害」だと知ったのは、夫が休職してからでした。

10年以上一緒にいたのに、気づけませんでした。

今日は、夫が大人になって発達障害と診断されるまでの話を書きます。


発達障害だと気づく前の夫

結婚する前から、夫は「変わった人」でした。

「変わってるな」と思っていた特徴

  • 忘れ物が異常に多い
  • 時間管理ができない
  • マルチタスクが苦手
  • こだわりが強い
  • 空気が読めない
  • でも、好きなことには没頭する

「変わってるけど、それが夫の個性なんだろう」

そう思っていました。


仕事での困難:本人にしか見えない苦しみ

夫は、マルチタスクの多い職場で10年以上働いていました。

周りからは「普通に仕事してる」ように見えていたと思います。

でも、本人は毎日必死でした。

夫が職場で抱えていた困難

① 仕事の優先順位が決められない

「これもやらなきゃ、あれもやらなきゃ」

どれから手をつければいいのか、わからない。

② 1日のスケジュールとやることをすべて整理しなければ仕事に取りかかれない

朝、まずやることリストを作る。

それができないと、仕事に取りかかれない。

でも、リストを作っている間に時間が過ぎていく。

③ あれもこれも気になって、どれも中途半端になってしまう

資料を作りながら、メールが気になる。

メールを返しながら、会議の準備が気になる。

気づいたら、どれも中途半端。

④ 期限管理ができず、提出物が間に合わない

期限が近づいていることは分かっている。

でも、どうしても手をつけられない。

「明日やろう」が続いて、気づいたら期限前日。

⑤ 周りの人より理解が遅い

会議で説明されたことが、すぐに理解できない。

みんなが「わかりました」と言っているのに、自分だけ「?」

後から聞くのも恥ずかしくて、わからないまま進んでしまう。

⑥ マルチタスクが苦手

電話しながらメモを取る。

会議しながら資料を確認する。

こういうことが、どうしてもできない。

⑦ 興味がない勉強だと、一切頭に入ってこない

仕事に関係する勉強も、興味がない内容だと一切頭に入ってこない。

気づいたら寝てしまう。

⑧ 頑張っても、周囲と比べて劣っていると感じる

毎日必死に頑張っている。

でも、周りの人はもっと楽そうに仕事をこなしている。

「なんで自分はこんなにできないんだろう」

⑨ できない自分を隠して、いつかそれがバレるのではないかと恐れている

「自分は仕事ができない」

それを周りに知られたくない。

だから、必死に隠す。

でも、いつかバレるんじゃないか。

そう恐れながら、毎日働いていました。


パワハラで壊れていった夫

そんな中、上司からのパワハラが始まりました。

「なんでこんなこともできないんだ」

「やる気がないなら辞めろ」

人格を否定するような言葉。

夫は、少しずつ壊れていきました。

壊れていく夫

  • 朝起きられなくなる
  • 食欲がなくなる
  • 笑わなくなる
  • 「死にたい」と言うようになる

そして、休職することになりました。


休職して、初めて気づいたこと

休職中、夫は精神科で発達検査を受けました。

結果は、ADHDとASD。

「発達障害だったんだ」

その瞬間、すべてが繋がりました。

休職するまで気づけなかったこと

① 夫は「できない自分」を隠し続けていた

毎日、必死に仕事をしていた。

でも、周りと比べて劣っている自分を隠していた。

「バレたらどうしよう」

そう恐れながら、10年以上働いていた。

② 「頑張れ」じゃ解決しない

夫は、誰よりも頑張っていた。

でも、頑張っても解決しない。

脳の特性が違うから。

③ 脳の特性に合った環境を選ぶことが必要

「向いている仕事」を選ぶのは、甘えじゃない。

脳の特性に合った環境を選ぶことは、生きるために必要なこと。


診断後の変化:転職で生き返った夫

休職期間が終わり、退職しなければいけないギリギリ1ヶ月前。

夫は転職活動を始めました。

運よく、自分の趣味と、困ってる人を支援したいという気持ちが重なった福祉の仕事に出会いました。

転職先の環境

  • マルチタスクが少ない
  • 自分のペースで働ける
  • 興味のあることに没頭できる

今の夫

毎日、夢中になって働いています。

あの頃と比べ物にならないくらい、生き生きとしています。


妻として、今思うこと

発達障害は「甘え」じゃない。

「向いている仕事」を選ぶのは「甘え」じゃない。

脳の特性に合った環境を選ぶことは、生きるために必要なこと。

夫は、毎日必死に頑張っていた。

ただ、環境が合っていなかっただけ。

環境を変えたら、夫は生き返った。


同じように悩んでいる人へ

もし、あなたやあなたの家族が:

  • 仕事の優先順位が決められない
  • マルチタスクが苦手
  • 期限管理ができない
  • 頑張っても周囲と比べて劣っていると感じる
  • できない自分を隠している
  • いつかバレるんじゃないかと恐れている

それは、発達障害かもしれません。

精神科で発達検査を受けてみてください

診断がついたら、環境を変えることを考えてください。

「頑張れ」じゃ解決しません。

脳の特性に合った環境を選ぶことが、大切です。


まとめ

変わった人だと思っていた夫が、大人になって発達障害と診断されるまで。

仕事で必死に頑張っていたけど、周囲と比べて劣っていると感じ、できない自分を隠し続けていた夫。

パワハラで壊れて、休職して、発達障害が判明。

でも、転職して環境を変えたら、生き返った。

発達障害は「甘え」じゃない。

脳の特性に合った環境を選ぶことは、生きるために必要なこと。

同じように悩んでいる人へ。

一緒に、前に進みましょう。

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